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環境問題に対する国民の関心が高まる中、農業生産活動においても環境保全に配慮した持続的な農業への転換が求められています。
このため、本県では、商品ブランド認証制度の「環境貢献」を切り口とした商品ブランド認証基準を見直し、これまでの環境循環型農業の取組に加え、生産過程において地球温暖化への影響の大きい二酸化炭素の削減に向けた取組を推進するなど、各種環境に優しい農業技術の開発・普及を積極的に推進しています。 |
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土壌診断に基づいた施肥 |
作物を植え付ける前に土壌診断を実施し、その結果に基づいた施肥を行うことで、無駄な肥料を使わず、養分バランスのよい土になるような取組を実施しています。 |
土壌診断の様子 |
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太陽熱を利用した土壌消毒 |
太陽エネルギーを活用した環境に負担をかけない方法で、土を健全に保つ工夫をしています。 |
太陽熱消毒 |
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ハウス内暖房の効率化 |
冬場の施設栽培においては、ビニルハウス内に二層のカーテンや循環扇を設置し、保温力を高めたり、温度ムラを無くすことで暖房燃料の節減を図っています。 |
循環扇(左) 二層カーテン(右) |
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木質ペレット利用による重油等化石燃料使用の抑制 |
ビニルハウス内暖房エネルギーとして、間伐材や製材の木くず等を原料とした木質ペレットを使用し、重油等の化石燃料の使用量抑制に努めています。 |
木質ペレット焚き暖房機 |
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リターナブルコンテナ活用及びコンテナ輸送 |
青果物の輸送について、繰り返し使用できるリターナブルコンテナ(通いコンテナ)や、JRやフェリーでのコンテナ輸送体制を整備し、流通時でのCO2排出量削減を図っています。 |
JRコンテナ |
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使用済み農業資材の回収・リサイクル |
農業生産に使用したビニルや栽培用資材等を回収・再利用し、環境負荷をできるだけ少なくする取組を行っています。 |
農業用廃ビニル回収状況 |
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地球温暖化ガス(CO2等)の排出量削減に向けた取組は、農業分野においても自主的に取り組むべき課題として重要な位置付けにあることから、本県では全国に先駆けて一部のピーマン産地において「カーボンフットプリント(CFP)」の表示販売に取り組み始めたところです。
今後は、きゅうりやミニトマトなどの野菜などを中心に、その取組の普及・拡大を図り、本県農産物の高付加価値化に努めます。 |
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※「カーボンフットプリント(CFP)」とは、直訳すると「炭素の足跡」を意味するもので、製品のライフスタイル全体で排出された温室効果ガス排出量を合算し、それをCO2排出量に換算して表示したものです。 |
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